DLCコーティング|DP-DLC
ディンプル加工+DLCの相乗効果
油膜保持性能が向上
DLCコーティング(a-C:Hタイプ)の複合仕様
DP-DLCはDLCスタンダード膜〈DLC-EX〉の母材表面にディンプル加工を施した、DLCコーティング(a-C:Hタイプ)の複合仕様です。低温成膜で熱による母材の歪みや変形が少なく、なめらかで硬い膜質に定評があります。
ショットピーニングによるディンプル加工で、母材表面に無数のくぼみを施すことで、潤滑剤・離型剤などのオイルの油膜保持性能が向上。油中で使われる摺動部品や、摩擦が大きいパンチなどの耐久性向上に効果を発揮します。
DLCコーティング〈DP-DLC 〉の用途例
摺動摩耗部品、パンチ など
DP-DLC のスペック
-
色調ブラック
-
膜硬度3000 Hv
-
膜厚1 µm
-
酸化温度400 ℃
-
処理温度120〜250 ℃
-
摩擦係数0.09〜0.13
-
電気抵抗値
106Ω·cm以上
-
撥水角
65〜75°
膜評価
■検証内容
DP-DLC油中トライボ試験比較
|
■結果
アルミボールとの摩擦試験で2倍以上の耐久性
a-C:Hタイプの特徴
a-C:Hタイプは水素化アモルファスカーボン構造のDLCコーティング。膜内に水素を含有しており、硬さとじん性のバランスに優れているのが特徴です。
アンダーコート仕様で、鉄・超硬・ステンレスなどさまざまな母材に適応できます。