DLCコーティング|CFC-H
粘着物質を寄せ付けない
DLCコーティングの撥水仕様
DLCコーティング(a-C:Hタイプ)の撥水仕様
CFC-HはDLCスタンダード膜〈DLC-EX〉にフッ化炭素を添加した、DLCコーティング(a-C:Hタイプ)の撥水仕様です。低温成膜で熱による母材の歪みや変形が少なく、なめらかで硬い膜質に定評があります。
撥水性に優れ、離型性が求められる金型や、液離れが求められる機械部品のDLCコーティングに最適。非粘着性が高く、粘着物の付着による刃物の切れ味の低下を防ぎます。
軟質で膜硬度が低いため、耐摩耗性が求められる工具や部品には不向きです。
DLCコーティング〈CFC-H〉の用途例
撥水目的金型・治工具、非粘着要求の鋭利な刃物 など
CFC-H のスペック
-
色調レインボーブラック
-
膜硬度測定不能 Hv
-
膜厚0.7 µm
-
酸化温度300 ℃
-
処理温度200〜250 ℃
-
摩擦係数0.2〜0.25
-
電気抵抗値
108Ω·cm以上
-
撥水角
90〜95°
a-C:Hタイプの特徴
a-C:Hタイプは水素化アモルファスカーボン構造のDLCコーティング。膜内に水素を含有しており、硬さとじん性のバランスに優れているのが特徴です。
アンダーコート仕様で、鉄・超硬・ステンレスなどさまざまな母材に適応できます。