DLCコーティング|AC-X・X
膜厚と硬度のバランスを最適化
高硬度のDLCコーティング
DLCコーティング(ta-Cタイプ)の特殊仕様
AC-X・XはDLCスタンダード膜〈AC-X〉の「膜厚」と「硬度」をバランスよく最適化した、DLCコーティング(ta-Cタイプ)の特殊仕様です。グラファイトを瞬間的にアーク蒸発させイオン化し、カーボンを高純度で取り出すことで、なめらかで硬い膜質を実現しています。
厚膜仕様の〈AC-X・W〉にくらべ膜硬度を落とすことで、厚膜化によるチッピングを抑制。超硬の摺動部品や、耐摩耗部品に最適です。(密着力を確保するため、母材には超硬をおすすめします)
DLCコーティング〈AC-X・X〉の用途例
耐摩耗部品、ステンレス薄板プレス(0.05t) など
AC-X・X のスペック
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色調レインボー
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膜硬度5500 Hv
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膜厚1 µm
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酸化温度550 ℃
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処理温度150 ℃
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摩擦係数0.09〜0.13
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電気抵抗値
107Ω·cm
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撥水角
80°
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応力
7GPa
特長
AC-X 膜厚:0.5µm 表面粗さ(Ra):4nm |
AC-X・X 膜厚:1.0µm 表面粗さ(Ra):5.3nm |
■SEMによる膜断面写真
■AC-Xとのスペック比較
AC-X | AC-X・X | |
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膜厚 | 〜0.5 | 1 |
硬度(Hv) | 7000 | 5500 |
応力(GPa) | 10 | 7 |
※AC-X・Xは、母材は超硬をお勧めします。
※工具にはAC-Xをお勧めします。
ta-Cタイプの特徴
ta-Cタイプはテトラへドラルアモルファスカーボン構造のDLCコーティング。ダイヤモンド構造のsp3比率が高く、硬く耐摩耗性に優れているのが特徴です。