技術研究
TECHNICAL RESEARCH
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<No.04>難削材の旋削加工におけるAlCrON超多層被膜の切削特性

~ <No.04>難削材の旋削加工におけるAlCrON超多層被膜の切削特性  目次~
  1. 研究の目的・背景
  2. 研究方法
  3. 実験結果および考察
  4. まとめ
■ 1. 研究の目的・背景
 生産現場において用いられるドリルやエンドミル等の切削工具,パンチやダイ,プレス等の金型工具の材料には超硬合金や高速度工具鋼が用いられており,その耐久性を高めるために表面に被覆部を備えていることが殆どである。中でも窒化チタン(TiN)や窒化チタンアルミ(TiAlN),窒化アルミクロム(AlCrN)等の窒化被膜は代表的なセラミックコーティングとして普及している。
これらの被膜は,膜構造の超多層化やSiやB等の元素の添加によって耐摩耗性や耐衝撃性,潤滑性等の特性が付与され,様々な加工で
用いられている。また,これらの被膜の成膜方法としては緻密で基材との密着も良く,安定した性能を発揮することから,PVD法の一つであるAIP(アークイオンプレーティング)法が主に用いられている。
 近年では材料の高強度化が目覚ましく,それに伴って加工物も難削化しており,従来の窒化被膜では耐熱性や耐酸化性の問題から十分な性能を得られないケースも増えてきている。この問題に対応するために先述の窒化被膜の上に酸化被膜を形成することで,耐熱性や耐酸化性を向上するといったような様々な試みが行われている。中でも酸化アルミニウム(Al2O3)は高温でも安定な構造を維持するため耐熱性向上に適しているが,種々の問題点からPVDでの成膜の実用化はされていない。そこで本研究では,純粋な酸化アルミニウム被膜ではなく,従来の窒化アルミニウムクロム(AlCrN)被膜に酸素を添加した酸窒化アルミニウムクロム(AlCrON)被膜とすることで,より実用的な耐熱・耐酸化被膜の開発を行い,インコネル718材を含む難削材に対する切削特性を評価した。
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