「硬い」という言葉
当社は、硬質皮膜で工具、金型の長寿命貢献をPRしています。
ご相談いただくことで、
「おっしゃることはわかるけど、狙いどころが違うんじゃないかなー」
ということがあります。
そのひとつは、
「鋼材の焼き入れ工程をやめて、軟らかいまま(生材)で、
コーティング施工して同様の耐摩耗性を維持したい!」
との相談です。
やはり硬い母材(基材)に、より硬い成膜することで長寿命化狙うことが基本と思っています。
いくら膜が硬いといえど、膜厚は数ミクロン。
母材自体の硬度、強度を変えることはできません。
当然ですが、コーティングは母材(基材)に成膜して存在するものです。 母材が変形してしまえば、土台を失った建物のように膜は破壊してしまいます。 ご説明すると「それはそうだな。」と、納得いただけるのですが、 「硬い」という言葉で、 いろいろなハードル超えられるイメージができるのだと思います。
「硬さ」は「脆さ」という要素も含んでいます。
当社膜で、最高硬度はAC-Xの7000Hvですが、
ダイヤモンドが10000Hvですので、 かなりの硬さであることは想像できると思います。
しかし、AC-Xの得意なジャンルは、軟らかいアルミや銅の凝着防止。
「脆さ」という弱点が出にくい分野で、性能発揮できるとも言えると思います。
また、膜が効果発揮できるのは、「硬さ」以外の要素が大きいのですが、それは次回・・
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