事例01:金型のバリによる剥離発生

バリによる剥離

商品の傷周辺にDLC-EXの膜剥離が発生しました (上記写真の白く見える部分)。
板状の金型で、材質はSKD11です。

傷はお客様で発生したもので、『傷了解済み』ということでコーティングを進めました。
この商品に関しては、磨きNGで、有機溶剤での洗浄後コーティングを行いました。
(当社では通常、汚れの除去が主な目的で軽く磨くことを行います。)

問題なく成膜し、検査で異常なく出荷しましたが、
お客様がウエスでふき取った後、剥離が発見されました。

<剥離箇所の特徴>ーーーーーーー

1、傷の内部に剥離はなく成膜している

2、傷に添った剥離だが周辺に広がっていない

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以上の特徴より、このように考察しました。

 

先方での傷発生によりバリが発生。

弊社では、磨き等が禁止されており、浸漬洗浄のみ。

DLC-EX成膜後、バリごと膜がとれ剥離が発生

バリ (英語burr) とは、材料を加工する際に発生する突起。フライス切削や穴あけ研磨旋盤加工などの切断・切削の際に、加工面に生ずる不要な突起をバリと呼ぶ。また、金型成型を行う際に、出来上がった成型品の金型合わせ目に位置した部分に生ずるパーティングラインの、突出が特に著しいものもバリと呼ぶ。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

除膜後、お客様で磨いていただき、再DLC行い問題なく成膜しました。

バリの存在は厄介なものです。

コーティング前の磨きはバリ取りの目的もあります。


このブログの編集者

株式会社オンワード技研
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1986年創業、DLC・セラミックコーティング・表面処理のプロ集団。
「EVER ONWARD=常に前進する。」をモットーに、コーティング専業メーカーとして全国のお客様の「ものづくり」を支えています。

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Posted by ONW